マストビル様
施設名:マストビル9F
用途:オフィス
所在地:神奈川県横浜市神奈川区台町
コンセプト:
オフィスアプローチ空間における内装計画である。 「マストビル」は、駅から徒歩数分に位置した賃貸オフィスビルである。クライアントからの依頼は、約380㎡の1フロア事務室の小割区画を行い、各区画にアプローチする共用廊下をデザインして欲しいという内容であった。
オフィス小割区画へのアプローチ空間は、用途の構造上、中廊下型になりやすい。閉塞的で単なる通過動線に、どうしてもなりがちだが、空間に広がりを持たせ、各区画へと導かれるようなアプローチ空間にしたいと考えた。また、「ゆとり やすらぎ うつくしさ」という「マストビル」の全体コンセプトを活かす「みどりの小道・木漏れ日空間」のイメージを、このアプローチ空間に取り入れることを考えた。そうすることで、オフィスを使う人々を迎え、送り出すたびに、リフレッシュ出来るような、新たな中廊下型のオフィスアプローチ空間に出来るのではないかと考えた。
設計では、奥行き約20m、幅1.8mの細長いアプローチ空間に、2.35mの高さで奥行き方向へ直交させた連続するルーバー、緑化、照明、門型意匠フレームを展開した。ルーバーを約200mmピッチで連続させて、各区画の出入口扉部に緑化、照明、門型意匠フレームを集中させることにより、各区画へのつながりに配慮している。また、空間に広がりをもたせる為、天井高さを最大限確保し、ルーバー上に間接照明を配置した。 各区画の出入口扉は側窓・欄間付框扉としており、アプローチ空間と区画割のつながりを確保しつつ、ガラスにグラデーションフィルムを貼り、プライバシーにも配慮している。床のタイルカーペットは、土色と緑色で貼り分けて、各区画につながるレイアウトとした。仕上げは木やみどりの自然色を基調としており、木漏れ日を感じる、みどりの小道のようなデザインとしている。
オフィスを使う人々がリフレッシュ出来るような場所を目指して、設計を行った。